アメリカ企業のトップで見るアジアにおける文化的背景の違い

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先日面白い記事を読みました。

多くのアジア系移民が米国で成功を収めてきた。統計的にもアジア系移民は他の人種グループより高い教育を受け、より豊かな傾向があるという。だが依然として、東アジア系が米国の組織のリーダーとして注目される事例は極めてまれだ。とりわけ大企業や大学では、アジア系の中ではインド出身の人物がトップに出世しているケースが目に付くが、東アジアの日本・中国・韓国出身者は存在感がない

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/071300115/

確かに、アメリカ有名企業のトップにインド系が多いのはすぐ容易に思い出せますが
日本人など同じアジア人はすぐには思いつきません。ちょっと調べてみました。

目次

インド人がトップのアメリカの会社

 以下はインド系の人物がトップにいるアメリカの有名企業のいくつかです、調べた時点ですので
変更等あるかもしれません。

  1. アルファベット(Googleの親会社) – サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)はCEOです。
  2. マイクロソフト – サティア・ナデラ(Satya Nadella)はCEOです。
  3. インテル – パトリック・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)はCEOです。
  4. IBM – アルヴィン・ゴーリ(Arvind Krishna)はCEOです。
  5. ペプシコ – インディラ・ヌイ(Indra Nooyi)は元CEOでしたが、現在は退任しています。
  6. マスターカード – アジュイット・バンジャル(Ajay Banga)は元CEOでしたが、現在は退任しています。
  7. ウェスタン・ユニオン – ハルビンダー・シン・バンクワル(Hikmet Ersek)は元CEOでしたが、現在は退任しています。
  8. ノバルティス – バス・ナライアン(Vas Narasimhan)はCEOです。
  9. アドビ – シャンタン・ナラヤン(Shantanu Narayen)はCEOです。
  10. ブラックストーン・グループ – スティーブン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)はCEOです。

    ずらりと有名企業がならんでますね!

インド系以外のアジア系の人物がトップにいるアメリカの有名企業

インド系以外のアジア系の人物がトップにいるアメリカの有名企業も調べてみました。

  1. レバレッジド・ファイナンシャル – マサユキ・ヨネダ(Masayoshi Son)は会長兼CEOです。
  2. ソフトバンクグループ – マサユキ・ヨネダ(Masayoshi Son)は会長兼CEOです。
  3. サムスン – キム・キョンファ(Kim Ki-nam)は会長です。
  4. ラッセル・インベストメンツ – チャールズ・ゼンガ(Charles Zeng)はCEOです。
  5. ヒュンダイモーターグループ – ユ・ジョンス(Chung Mong-koo)は会長です。
  6. LGグループ – キム・ヨン(Koo Kwang-mo)は会長です。
  7. フィリップス – フランソワ・バン・ハウトン(Frans van Houten)はCEOです。
  8. タタ・グループ – ナタラジャン・チャンドラセカラン(Natarajan Chandrasekaran)は会長です。
  9. ソニー – 西川廣人(Hiroshi “Kaz” Hirai)は元CEOでしたが、現在は退任しています。
  10. パナソニック – 高島屋喜久夫(Kazuhiro Tsuga)は元社長でしたが、現在は退任しています。

日本人の名前も見かけますが会社名から日系企業のようですね。

アメリカ有名企業のトップにインド系が多い理由

ざっと見てもインド系の方の活躍がうかがえますね。その理由としてインド系の方の人口が多いとか、
公用語は英語であることももちろんあるでしょうが記事にはそれ以上の文化的背景について
書かれていて興味深いです。同じアジアといっても東側のアジア系とインド系では米国における
自己主張になじみやさに違いがあるのが大きそうです。確かに、東アジアの文化には、
集団主義や謙虚さ、ヒエラルキーへの敬意といった価値観が存在しますね。
そのほかにも、ビジネスコミュニティにおいて十分なネットワークを構築し、人脈を広げる必要が
あるのでそもそもネットワークや人脈で一から築いていかないといけない場合がおおいのも
一因としては考えられるでしょう。

まとめ

今回はアメリカ企業のトップから考察をしましたが、なにもアメリカ企業におけるだけでなく
いろいろな側面にも影響を与えるだろうと思われます。文化的背景というのは生まれ育ち以上に
強い影響があるとも考えられるのかもしれませんね。
今後もいろいろ見ていきたいと思います。

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